u-ar’s blog

研究や技術について。もろもろ。

【読書メモ6】詳説 データベース

はじめに 所感 個別の事項メモ 1章 基本事項 2章 B木の基本 3章 バイナリエンコーディング 4章 B木の実装 5章 トランザクション処理とリカバリ はじめに エンジニアとして正式に就職した。目指すスキル感としては データベース技術に特化しているが、 Web開…

Transactional Information Systems 第6章 演習問題解答

Transactional Information Systemsにおける第6章演習問題の自分なりの解答。 間違っていたらご指摘ください。 hackmd.io 6.1 Q 図6.12の2層スケジュールはtree reducibleか? 6.1 A の高レベル操作 が非可換であり、その一方、ページレベルではそれらの子…

Transactional Information Systems 第5章 演習問題解答

Transactional Information Systemsにおける第5章演習問題の自分なりの解答。 間違っていたらご指摘ください。 hackmd.io 5.1 Q 以下の3つの履歴について、MVSRやMCSRに属するか、MVSRなら必要なバージョン数についても判定せよ。 5.1 A モノバージョンスケ…

Transactional Information Systems 第8章 演習問題解答

Transactional Information Systemsにおける第8章演習問題の自分なりの解答。 間違っていたらご指摘ください。 hackmd.io 8.1 Q 述語ロック (predicate locking) はOR条件や結合条件にどのように拡張できるか。 ORの例: select name from emp where positi…

Transactional Information Systems 第19章 演習問題解答

Transactional Information Systemsにおける第19章演習問題の自分なりの解答。 間違っていたらご指摘ください。 hackmd.io 18.1 Q 単一障害仮定の下で独立な障害回復を達成する2PC(2相コミットプロトコル)の状態遷移図を描け。 18.1 A 本書では上図の状態…

Transactional Information Systems 演習問題解答まとめ

Transactional Information Systems の演習問題解答をまとめたエントリ。 章ごとに1エントリ使って解答していて、投稿順もばらけているので、整理して一括でアクセスできるページを改めて整備する目的。 1章、2章は導入部なので解答略。20章には演習問題がな…

Transactional Information Systems 第18章 演習問題解答

Transactional Information Systemsにおける第18章演習問題の自分なりの解答。障害回復の章は重そうなので後回しで、分散トランザクションの話題から。 間違っていたらご指摘ください。 hackmd.io 18.1 例示された半順序スケジュールの実行手順を記述する…

Transactional Information Systems 第11章 演習問題解答

Transactional Information Systemsにおける第11章演習問題の自分なりの解答。 間違っていたらご指摘ください。 hackmd.io 11.1 Q と について、 と、対応する削減済みのスケジュールは? 11.1 A アボートを時系列逆順の逆操作+コミットに置き換える。 隣…

Transactional Information Systems 第10章・第12章 演習問題解答

Transactional Information Systemsにおける第10章・第12章演習問題の自分なりの解答。どちらも短いので1エントリに統合。 間違っていたらご指摘ください。 hackmd.io 10.1 Q 多重粒度ロックにおいて、lock escalationがデッドロックを引き起こすケース…

Transactional Information Systems 第9章 演習問題解答

Transactional Information Systemsにおける第9章演習問題の自分なりの解答。 間違っていたらご指摘ください。 u-ar.hatenablog.com hackmd.io 9.1 Q インクリメンタルなキー範囲ロックは、ユニーク制約を持つインデックスに対してはどう変更されるか? A …

【読書メモ5-2】Transactional Information Systemsを読み終わった

前回 u-ar.hatenablog.com ノート hackmd.io はじめに 集中して読む時間を取れたおかげでようやくTransactional Information Systemsをすべて読み終わった。 前回に引き続き、全体的な感想と各章の個別の所感を書き残していきたい。 全体的な感想 トランザク…

【読書メモ5-1】Transactional Information Systemsを読んでいる

はじめに 修論なりで更新が滞っていたので、読み途中ではあるがTransactional Information Systemsの読書メモを書いておくことにする。 英語で700P超えの大著なので読むのには気力がいる。そしてkindle版でも1万超えという専門書の風格。 www.amazon.co.jp …

情報系の人がゲノム配列データを扱いたいときの暗黙知【GRCh, VCF, etc...】

はじめに 用語 GRCh38 / GRCh37 / hg38 / hg19 VCF SNVとINDEL exome (エクソーム) データを取得した過程 はじめに 私はアルゴリズム・データ構造系の人なのでバイオインフォマティクスには詳しくない。 だが、圧縮文字列索引の性能評価を行うにあたって、ヒ…

【読書メモ4】Java言語で学ぶデザインパターン入門第3版

結城浩, 『Java言語で学ぶデザインパターン入門第3版』, SBクリエイティブ を読む。 C++と共通する部分があるとはいえJavaも個別に学んでおきたいのと、同時にデザインパターンも学べて一石二鳥なため。 本エントリでは概要と自作のUMLクラス図を配置して一…

【読書メモ3】SQLアンチパターン

Bill Karwin, 『SQLアンチパターン』, オーム社 を読む。 概要 論理設計のアンチパターン 1.Jaywalk(信号無視) 問題点 改善案 2.Naive Tree(素朴な木) 問題点 改善案 備考 3.ID Required(とりあえずID) 問題点 改善案 4.Keyless Entry(外部キ…

Latex&理工系英語論文における細部のTIPS

Latexで理工系の英語論文を書いていると、アカデミックライティング特有の決まりごとやLatexをうまく書くための知見が少しずつ蓄積し、他に使う機会がないので忘れそうになる。 こういったTIPSは同じ理工系でも細かい分野によってまるで異なってくることでは…

【読書メモ2】SQL実践入門―高速でわかりやすいクエリの書き方

ミック, 『SQL実践入門―高速でわかりやすいクエリの書き方』, 技術評論社 を読む。1に続きDB PRESSシリーズ。 概要 学び 標語 知識 技術 総括 概要 基本的には、SQLの内部構造、特に実行計画を観察したうえでトレードオフを考慮した最適なクエリの書き方を考…

【読書メモ1】理論から学ぶデータベース実践入門

奥野幹也, 『理論から学ぶデータベース実践入門』, 技術評論社 を読む。 第1章 SQLとリレーショナルモデル クエリ SELECT INSERT DELETE UPDATE SQLとリレーショナルモデルの相違 第2章 述語論理とリレーショナルモデル 第3章 正規形 候補キーとスーパーキー…

最悪ケースエントロピー、またの名を情報論的下限、およびシャノンエントロピーと経験エントロピーとの関係

はじめに 本ブログでは現在、圧縮文字列索引に関する連載を書いているが、そこのpart3で「経験エントロピー」なる概念が登場した。そこではさらっと流してしまったので、改めて丁寧に解説する記事も別に書こう、ということで本エントリに独立させることにし…

【圧縮文字列索引 連載part3】Burrows-Wheeler TransformとFM-index

はじめに 本記事は圧縮文字列索引についての連載第3弾である。 前半は、文字列圧縮のために提案された概念であるBurrows-Wheeler Transform(BWT)*1について、そしてそれを用いた文字列検索アルゴリズムについて説明する。 後半にはBWTを利用した文字列索引の…

【圧縮文字列索引 連載part2】接尾辞配列(Suffix Array)

はじめに 本記事は圧縮文字列索引に関する連載のpart2である。 今回は「接尾辞配列(Suffix Array)」について説明する。これ自体は圧縮文字列索引ではないが、多くの索引のベースとなっている重要な概念だ。 はじめに 文字列の定義 接尾辞配列とは 接尾辞配…

【圧縮文字列索引 連載part1】圧縮文字列索引って?

はじめに 本記事から、連載という形で圧縮文字列索引についての現状を紹介しようと思う。 本エントリは、アルゴリズムの詳細には踏み込まずに、圧縮文字列索引とは何か、そしてその研究の経緯について紹介する。加えて、今後書いていく各エントリへのリンク…